さくらのレンタルサーバが提供する『さくらのマネージドサーバー』に『EC-CUBE 2.11』をインストールしてみました。
詳細は以下から。
サーバーのディレクトリ構成
今回は1つのサーバに複数のEC-CUBEを設置する事を想定したディレクトリ構成でインストールを行います。
サイトのURLが『http://ec.hoge.com/』の場合、下記の様な構成でインストールを行います。
/
/data
/ec.hoge.com
/(EC-CUBEの『data』データ)
/www
/ec.hoge.com
/(Webルートディレクトリ)
SSHクライアントソフト
今回は『Poderosa』というSSHクライアントソフトを使用します。
さくらのマネージドサーバーにPoderosaでログイン
を起動し、『ファイル→新規Telnet/SSH接続』を選択します。
ホスト:example.sakura.ne.jp
プロトコル:SSH2
ポート:SSH(22)
アカウント:契約時のアカウント
認証方法:パスワード
パスフレーズ:契約時のパスワードターミナル設定(デフォルトのまま)
ログの種類:なし
エンコーディング:UTF-8
ローカルエコー:しない
改行の送信:CR
種類:xterm
さくらサーバーのオンラインマニュアルにも詳しい説明があります。
EC-CUBEのダウンロード・解凍・設置・編集
EC-CUBEのデータ用のディレクトリ『data』を作成します。
% mkdir data
一時ファイル用のディレクトリ『tmp』を作成し、『tmp』ディレクトリへ移動します。
% mkdir tmp % cd tmp
今回は解凍後の各ファイルがパーミッションなどを維持できる様、『tar.gz形式』のファイルをダウンロードします。
2011/05/10時点の最新版:Version 2.11.1(tar.gz)
% wget http://downloads.ec-cube.net/src/eccube-2.11.1.tar.gz
ダウンロードしたファイルのパーミッションを変更します。
% chmod 755 eccube-2.11.1.tar.gz
tarコマンドにオプションを付けてファイルを解凍します。
% tar zxvfp eccube-2.11.1.tar.gz
解凍後の『data』データの中身をを移動します。
% mv eccube-2.1.2/data/ /home/アカウント名/data/ec.hoge.com
解凍後の『html』データの中身をを移動します。
% mv eccube-2.1.2/html/ /home/アカウント名/www/ec.hoge.com
さくらのマネージドサーバ-では『.htaccess』にPHPの設定を記述すると『500 Internal Server Error』になってしまう為、下記パスの『.htaccess』を削除します。
/home/アカウント名/www/ec.hoge.com/.htaccess
『.htaccess』内に書かれているPHP設定は、必要であれば、さくらサーバーの管理画面から設定が可能です。
下記パスの『define.php』をエディタなどで開き、3行目をコメントアウトし、その下に1行追加します。
//define("HTML2DATA_DIR", "../data/"); define("HTML2DATA_DIR", "../../data/ec.hoge.com/");
EC-CUBEのインストール
上記作業が完了したら、ブラウザから『http://ec.hoge.com/』にアクセスします。
『次へ進む』ボタンを押します。
『>> ×:PHPの設定ディレクティブ「magic_quotes_gpc」が有効になっています。』とエラーが表示されるので、さくらサーバーの管理画面から、PHPの設定を変更します。
さくらサーバーの管理画面にログインし、左側メニューにある『サーバツールの設定』にある『PHP言語に関する設定』をクリックし、『PHP設定の編集』をクリックし、下記1行を追加します。
magic_quotes_gpc = off
『>> ○:アクセス権限は正常です。』と表示されるので、『次へ進む』ボタンを押します。
各種ファイルがコピー成功した事を確認し、『次へ進む』ボタンを押します。
通常はチェックボックスにチェックを入れずに『次へ進む』ボタンを押します。
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